2012年11月16日金曜日

No.10「21世紀を『三陸の世紀』に」

八戸市メールマガジン No.10
[2012年11月16日配信号]
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【1】小林市長からのメッセージ
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 これまで多くの文人墨客が種差海岸を訪れ作品を残しています。

 「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎は、昭和初期に種差芝生地に別荘を構え、全国を訪ねての鳥瞰図などの制作の拠点としました。昭和を代表する日本画家東山魁夷の代表作「道」は種差海岸がモデルとなっています。詩人の佐藤春夫や草野心平も種差海岸に魅了された作品を残しています。また、司馬遼太郎は「どこかの天体から人が来て地球の美しさを教えてやらなければならないはめになったとき、一番にこの種差海岸を案内してやろう」と書いています。


 この種差海岸を国立公園に編入しようという動きは昭和初期から幾度となく繰り返されましたが、時々の事情により叶わずに今日まできました。

 私は、市長就任後間もなくから、種差海岸の素晴らしさを訴え、三陸のうち唯一国立公園に入っていない青森県内も含めて知名度の高い「三陸」を国立公園の名称とするようにという立場からも、国に対して働きかけを行ってきましたが、ようやく平成22年の秋に、平成24年度に向けて国立公園に編入するとの方向性が国から示されました。


 ところが、東日本大震災が発生し、この問題は当面無理となったと判断していましたが、逆に環境省から「三陸復興国立公園」構想が示され、種差海岸がその北端に位置づけられることになりました。そして、その前段階として今年の4月に環境省の自然保護官事務所が八戸市内に設置され、来年5月の編入がほぼ確定というところまできました。

 これと併せて北は種差海岸の蕪島から南は相馬市の松川浦までを結ぶ長距離自然遊歩道「東北海岸トレイル」の整備も発表されました。また、「いわて三陸ジオパーク推進協議会」は、新たに八戸市の種差海岸などを加え、3県にまたがる「三陸ジオパーク」として、来年度の日本ジオパーク認定を目指すこととし、協議会の名称も「三陸ジオパーク推進協議会」とすると発表しました。ジオパークは、貴重な地質や地形が楽しめる自然公園を指しますが、今後「三陸復興国立公園」と足並みをそろえながら、世界への情報発信を図っていこうという狙いがあります。

 さらに、国は三陸沿岸を八戸から仙台までを結ぶ高規格道路「三陸沿岸道路」を、7年以内に完成させるとして、全線事業化に着手し、工事を急ピッチで進めています。高規格道路は「いのちの道」として、今般の東日本大震災において、避難場所や救命救助、救援のための部隊や物資の輸送路として大きな役割を果たしました。これまで、三陸沿岸都市会議(八戸、久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼の7市の市長で構成)で産業振興や、文化交流、観光、救急医療面での必要性からその整備について国に強力に働きかけをしてきましたが、その早期実現についてこれからも気を緩めず取り組んでいきたいと思います。


 東日本大震災というまさに悪夢そのもの不幸な出来事がありましたが、亡くなられた方への思いも込めながら、21世紀を「三陸の世紀」とすべく、今後とも三陸各地域との絆と連携を深めていきたいと思います。


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